地域とは何か 消防団活動を通じて(右京区京北)

2014年8月18日

にいさんより
右京消防団山国分団(幹部・他分団)の皆さま
土嚢つみ、避難誘導、昼夜問わずの警戒、
床上・床下の被害にあわれた民家、土砂災害の復旧活動など
本当にお疲れさまでした。
自然の猛威を知ると同時に、
京北山国地区の地域性を知ることができました。
個人的には山国地区しか把握できていないのですが、
京都北部を含めてみると
被害は深刻だったのではないかと思っています。
何よりも被害に遭われた方につきましては、
1日も早い復旧を祈るしかありません。
大きな災害時には、
消防団として対応できるのも限度があると思います。
しかし地域の一人ひとり(子どもや女性、独居の高齢者
、身体の不自由な方など)や地域の財産として守りたい気持ちは無意識に働くものでして、
消防団の安全を確保しながらの懸命に取り組む姿勢は本当に大切だと思いました。
<福祉にかかわる方にとっての地域の意味>
福祉に関わる方にとっての地域福祉(インクルージョン)が大切なのはいうまでもなく、
この京北山国地域は真の地域があり、
それは老若男女が思いあい、
支いあえることだと感じました。
机上の話ではなく実質的に考え行動し
協力していける町、そして人であると実感しました。
<個人的な経験より>
裏手の山からの鉄砲水や大きな川の合流により、
隣の家が床下浸水どころか床下に濁流が流れていました。
その状況から土嚢積みや
横たわっていた4mほどの大木をうごかして
水流を阻止しようと試みても、状況は変わらず。
ただただ肩を落とすばかり。
しかしながら、
その状況下において
人命が優先であるので公民館へ避難してもらいました。
また、独居のご高齢宅では、
避難という現実に実感がわかないこともあり、
納得して頂けるように説明しますが、
畑の作物状況を確認したいや
家を空けることへの不安や抵抗感、
いざ避難しようとも身支度に時間がかかるなど、
色んな意味で災害時における避難のあり方を
考えなくてはならないと感じました。
何事にも予防(予測)が大切。
大丈夫だろうではなくて、危ないかもしれない、
といった意識で行動し日頃から防災意識が高めていくことが大切であり、
各戸の安否確認が自然にできる思いやりと
地域性が重要だと改めて理解できました。
困難な状況から平穏である毎日を知り、
過去の経験や歴史から繰り返してはならないことを
人間は学ばなければなりませんね。
有事の際における情報の信憑性は、
ほんとに自分の耳で聞いて、見て、感じる。
そして信頼関係をもとに具体的にかつ丁寧に伝えていく。
これが地域で必要な部分なのかもしれません。
(にい)
管理人
全国区のNHKでも放映されていました。
京都府福知山市周辺も多大な被害にあわれてたと聞いています。
一日も早い復興をお祈り致します。